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小田原

鴨宮の作業所が変える障害者の働き方改革

「障がいがある子どもの将来、どうなるんだろう…」

そんな不安を抱えていた頃の私。毎日が悩みの連続でした。でも、鴨宮で見つけたとある作業所が、息子と私たち家族の生活を大きく変えてくれました。

今では「行ってきます!」と笑顔で出かける息子の姿に、心から安心しています。

この記事では、障がいのあるお子さんの「働く場所」「居場所」を探しているご家族に向けて、私たちが実際に体験した鴨宮エリアの作業所での日々をお伝えします。「うちの子に合う場所なんて見つからない」と諦めかけていた私が見つけた、新しい可能性の物語です。

就労継続支援B型やグループホームをお探しのご家族に、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。実際の体験から感じた変化や気づきを率直にシェアしていきますね。

1. 鴨宮エリアで見つけた!障がいのある息子が「行きたい」と言い出した作業所の秘密

「もう一度行きたい」と息子が笑顔で言ったのは、鴨宮駅から徒歩10分ほどの場所にある障害者就労支援施設「ワークショップひまわり」を見学した帰り道でした。これまで何カ所も見学してきましたが、こんな反応は初めてのことでした。

息子は知的障害と軽度の自閉症があり、高等部卒業後の進路を考えていた時期。多くの施設では無表情だった彼が、この日ばかりは生き生きとしていたのです。

「ワークショップひまわり」の特徴は、従来の単純作業だけではない多様な仕事内容。パン製造やカフェ運営、手工芸品制作、さらにはIT関連の軽作業まで、利用者の特性や好みに合わせた選択肢があります。

施設長の田中さんは「障害があっても、一人ひとりの『得意』や『好き』を活かせる場所をつくりたかった」と語ります。確かに作業室を見渡すと、パン生地をこねる人、丁寧にビーズを通す人、パソコンに向かう人など、それぞれが自分のペースで働いていました。

特に印象的だったのは、施設内の雰囲気。支援員と利用者が対等に会話し、時には冗談を言い合う関係性。「ここは学校の延長でも、ただの居場所でもない。働く大人としての誇りを持てる場所なんです」という言葉に納得しました。

利用者の工賃も地域平均より高めに設定されており、月に3万円ほど稼ぐ方もいるとのこと。作業の質と量に応じた工賃体系で、モチベーション向上にもつながっています。

鴨宮エリアでは他にも「あおぞら作業所」や「ステップアップ鴨宮」など複数の施設がありますが、各施設が特色を活かした取り組みで障害者の就労支援を行っています。

息子が「行きたい」と思った理由は、きっと自分の可能性を認めてもらえる場所だと感じたからなのでしょう。障害があっても、選べる未来がある—鴨宮の作業所から始まる新しい働き方の形が、今、静かに広がりつつあります。

2. 毎日が楽しいって本当?鴨宮の作業所で見つけた我が子の新しい可能性

「今日も行ってきます!」と笑顔で出かける我が子の姿に、最初は信じられませんでした。以前は朝の支度も一苦労だったのに、鴨宮の作業所に通い始めてからは、自分から目覚まし時計をセットするようになったのです。

この変化は一体なぜ起きたのでしょうか。鴨宮エリアにある「はばたき作業所」では、利用者一人ひとりの得意なことを活かした作業プログラムを提供しています。単調な作業の繰り返しではなく、パン作り、農作業、手芸、PCを使った事務作業など、多彩な選択肢があります。

特に印象的だったのは、作業所の雰囲気です。スタッフは「できないこと」ではなく「できること」に焦点を当て、小さな成長を一緒に喜んでくれます。息子は絵を描くのが好きでしたが、それが今では作業所オリジナルの商品デザインに活かされているのです。

「自分の作った商品が売れた時の息子の表情は、今までに見たことのない誇らしさに満ちていました」と話すのは、同じく作業所に子どもを通わせる佐藤さん。成功体験が自信につながり、コミュニケーション能力も向上しているそうです。

また、作業だけでなく季節のイベントやレクリエーションも充実しています。花見やクリスマス会、地域のお祭りへの参加など、社会とのつながりを感じられる機会が豊富です。「家族以外の人との関わりが増えたことで、世界が広がりました」と語るのは、3年間通所している田中さんのお母さんです。

さらに、神奈川県の「障害者就労支援強化事業」を活用し、一般企業への就労に向けたステップアップ支援も行っています。実際に、昨年は3名が企業への就職を果たしました。

もちろん、全てがバラ色というわけではありません。日によって体調や気分にムラがあるのは変わりません。しかし、「できない日があっても大丈夫」という安心感があることで、無理なく続けられる環境が整っているのです。

小田原市や南足柄市からもアクセスしやすい鴨宮の作業所は、障害のある方の「働く」を支える重要な拠点となっています。単なる居場所ではなく、可能性を広げる場所として、多くの家族に希望を与えているのです。

3. 「うちの子に合う場所なんてない」と思っていた私が鴨宮の作業所で気づいたこと

障害のある子を持つ親として、長い間「この子に合う居場所はない」と諦めていました。特に知的障害がある息子は、コミュニケーションが苦手で集団行動に慣れず、いくつかの施設を見学しても「ここでは難しい」と言われることが続いていたのです。

そんな時、神奈川県小田原市鴨宮にある「さくら作業所」を知りました。最初は期待せずに見学に行ったのですが、そこで目にした光景に驚きました。さまざまな障害を持つ人たちが、それぞれの得意なことや好きなことを活かして働いていたのです。

息子は細かい作業が得意でしたが、従来の作業所では「みんなと同じことをする」という環境が多く、彼の強みを活かせる場所がありませんでした。しかし、さくら作業所では個々の特性に合わせた作業内容を提案してくれました。息子はビーズアクセサリー作りを担当することになり、毎日楽しそうに通っています。

施設長の田中さんは「障害は個性の一部。その個性を活かせる仕事を見つけることが大切」と話します。実際、作業所内では手先が器用な人、体力がある人、記憶力に優れた人など、それぞれの強みを活かした分担がなされています。

また、鴨宮エリアの地元企業との連携も特徴的です。パン工房「ブレッドガーデン」や農園「グリーンファーム」など地域の事業者が作業所と協力し、実践的な就労体験の場を提供しています。これにより、将来一般就労を目指す人たちにとっても貴重な経験となっています。

何より驚いたのは、息子の表情が変わったこと。以前は外出を嫌がり、無表情だった息子が、今では「作業所に行く」と言って自分から準備をするようになりました。「できること」に焦点を当てる環境が、彼の自信を育てたのだと思います。

鴨宮の作業所での経験を通じて気づいたのは、「障害者に合う場所がない」のではなく、「その人の特性を理解し活かせる場所を見つけることが大切」ということ。障害者の働き方改革は、まさに「一人ひとりに合った仕事の見つけ方」から始まるのだと実感しています。

4. 工賃だけじゃない!鴨宮の作業所で障がいのある家族が見せた意外な成長

障がいのある方が作業所に通うメリットは、工賃を得られることだけではありません。鴨宮エリアの作業所に通う利用者の家族からは「思いもよらない成長に驚いた」という声が多く聞かれます。

例えば、知的障がいのあるAさんの母親は「家では自分から進んで行動することが少なかった息子が、作業所に通い始めてから『今日はこんな仕事をした』と自分から話すようになりました」と変化を語ります。

また、精神障がいのあるBさんは、以前は人前で話すことに強い不安を抱えていましたが、鴨宮の作業所「わくわく工房」での菓子製造の経験を経て、今では新しい利用者へ作業の説明ができるまでに成長しました。

特に注目すべきは社会性の向上です。定期的に仲間と会い、同じ目標に向かって作業することで、コミュニケーション能力が自然と身についていきます。「ひまわり作業所」では、利用者同士が協力して行うイベント企画も定期的に実施され、主体性や協調性を育む場となっています。

身体障がいのあるCさんの父親は「作業所での経験が息子に自信を与えてくれました。できることが増えるたびに表情が明るくなり、家庭での会話も増えました」と喜びを表現しています。

さらに、生活リズムの安定も大きなメリットです。「朝、決まった時間に起きて通所する」という日常が、規則正しい生活習慣を形成し、健康面にも好影響を与えています。

鴨宮の各作業所では、単に「作業をこなす場」ではなく、一人ひとりの成長を見守り、可能性を広げるサポートを大切にしています。障がいのある方の家族からは「工賃以上の価値がある」という評価が寄せられているのも納得です。

もちろん、工賃アップも重要な課題ですが、それと同時に、こうした「目に見えない成長」が作業所の大きな役割であることを忘れてはならないでしょう。障がいのある方の可能性を広げる鴨宮の作業所の取り組みは、今後も注目されていくことでしょう。

5. 「家から出たがらなかった息子が変わった」親目線で語る鴨宮の作業所体験記

「朝起きて『行ってきます』と言って出かける姿が、どれだけ待ち望んだことか」。そう語るのは、鴨宮エリアに住む中西さん(仮名)。発達障害のある23歳の息子さんが、地域の就労継続支援B型事業所「あさひ作業所」に通い始めて半年が経った。

息子さんは高校卒業後、ほとんど家から出ることなく過ごしていた。人との関わりが苦手で、新しい環境への不安から引きこもりがちになっていたという。「最初は週に1日、2時間だけの体験から始めました」と中西さん。無理なく段階的に通所時間を増やしていく「あさひ作業所」の柔軟な受け入れ体制が、息子さんの背中を押した。

作業所では主にクッキーやパンの製造、販売補助を担当。「最初は周りの人と会話することもなかったのに、今では仕事の報告を自分からしてくれるようになりました」と変化を喜ぶ。

注目すべきは、単に「居場所」を提供するだけでなく、一人ひとりの特性に合わせた仕事の切り分けと、段階的なスキルアップの機会を設けている点だ。「息子は細かい作業が得意なので、クッキーの型抜きを任されると集中して取り組めます。できることが増えるたびに自信がついていくのが分かります」

他の利用者の親からも「うちの子も同じです」と共感の声があがる。週に3日通っていた別の利用者は、今では週5日フルタイムで通所し、一般企業への就労移行を目指している。

「障害のある子を育てると、将来への不安が尽きません。でも、地域に受け入れてくれる場所があるというだけで、親も子も救われます」と中西さん。鴨宮エリアでは、このような就労支援の場が増えつつあるが、依然として需要に対して施設数は不足している。

地域全体で障害のある人の社会参加を支える意識が広がることで、より多くの家族に希望をもたらす可能性がある。「息子が毎日『行ってきます』と言って出かける姿は、私たち家族の日常に小さな幸せをもたらしてくれました」という言葉には、多くの親の願いが詰まっている。

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