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精神障害と共に働く〜就労支援を受けながらの私の挑戦記録〜

正直なところ、「働く」という言葉を聞くだけで、以前の私は動悸がするくらい怖さを感じていました。
家にずっと引きこもって、将来への不安と、支えてくれる親への申し訳なさで、毎日自分を責めてばかりいたんです。

でも、そんな私が今、株式会社Preferlinkが運営する場所で支援を受けながら、少しずつ前に進み始めています。「就労継続支援B型」で自分のペースで作業をして、さらに「グループホーム」を利用して親元を離れて生活しているなんて、過去の自分が見たら信じられないかもしれません。

この記事では、以前の私と同じように将来への不安で押しつぶされそうなご本人や、どうサポートすればいいか悩んでいるご家族に向けて、私がどうやって一歩踏み出したのかをお話しします。
特別な才能があったわけではありません。ただ、自分に合う環境と、温かく見守ってくれるスタッフさんに出会えたことが大きなきっかけでした。

精神障害と向き合いながら、無理なく「自分らしい自立」を見つけるまでの、私の等身大の挑戦記録。ぜひ、肩の力を抜いて読んでみてください。

1. 働きたいけど怖かった過去。私がここで支援を受けると決めた本当の理由

以前の私は、求人サイトを眺めてはため息をつき、そっとブラウザを閉じる毎日を繰り返していました。「社会復帰したい」「経済的に自立したい」という焦る気持ちは痛いほどあるのに、過去に職場で体調を崩してしまった記憶や、人間関係での失敗がフラッシュバックして、どうしても応募ボタンを押すことができなかったのです。

うつ病や適応障害などの診断を受けてから、しばらくは療養に専念していましたが、体調が落ち着いてくると、今度は「働いていない自分」への罪悪感に苛まれました。しかし、一人で就職活動を進めようとすると、「また同じ失敗をして迷惑をかけるのではないか」「面接で空白期間や病気のことをどう伝えればいいのか」という不安に押しつぶされそうになり、結局何もできない自分を責める悪循環に陥っていました。誰かに相談したくても、家族や友人には心配をかけたくないという思いから、本音を言えずに孤立していた時期が一番辛かったです。

そんな時、通院先のクリニックで主治医から「就労移行支援」という福祉サービスがあることを教えられました。最初は「支援を受けるなんて」という躊躇いやプライドもありましたが、今のまま一人で悩み続けても状況は変わらないと痛感し、勇気を出してハローワークの専門援助部門へ相談に行きました。

そこで紹介された事業所の見学に行った際、私がここで支援を受けると決めた一番の理由は、スタッフの方の「すぐに就職することを目指すのではなく、まずは長く働き続けるための準備をしましょう」という言葉でした。パソコンスキルや資格を身につけることよりも先に、まずは生活リズムを整え、自分のストレスサインや対処法(コーピング)を知ることから始められるという方針が、当時の私には何よりの救いでした。

就職をゴールにするのではなく、その先にある「安定した生活」を一緒に考えてくれるパートナーがいる。ここなら、自分の障害特性と向き合いながら、無理なくもう一度社会と繋がれるかもしれない。そう直感した安心感が、私の長い挑戦の第一歩となりました。

2. 無理せず自分のペースでOK。就労継続支援B型での作業が自信に変わった瞬間

かつて一般企業で働いていた頃、私は「休んではいけない」「もっと早く仕事を覚えなければいけない」というプレッシャーに押しつぶされそうになっていました。精神的な不調から退職した後も、働くこと自体が恐怖となり、社会との接点を失っていた時期があります。そんな中で出会ったのが、就労継続支援B型という働き方でした。ここでは、雇用契約を結ばずに、体調に合わせて自分のペースで作業を行うことができます。

利用を開始した当初、週に数回、短時間通うことさえも私にとっては大きな挑戦でした。しかし、B型事業所のスタッフは私の不安を理解し、「今日はここまでできれば十分ですよ」「体調が悪ければ休憩しましょう」と常に声をかけてくれました。この「無理をしなくていい」という環境は、張り詰めていた私の心を少しずつ解きほぐしてくれました。

私が担当することになったのは、地域のお菓子メーカーから委託されたギフト箱の組み立て作業や、簡単なデータ入力業務でした。最初は「こんな簡単な作業でいいのだろうか」と焦る気持ちもありましたが、単純な作業に没頭することで、余計な不安を考えずに済む時間は精神的な安定剤にもなりました。

自信に変わった瞬間は、利用を始めて3ヶ月が過ぎた頃に訪れました。それは、自分が丁寧に組み立てた箱が商品として店頭に並ぶ様子を想像できた時、そして何より、毎月の作業分として工賃(賃金)を受け取った時です。金額の多寡ではなく、「自分の手で価値を生み出し、対価を得た」という事実が、失いかけていた自己肯定感を大きく引き上げてくれました。

また、同じような悩みを持つ仲間たちが、それぞれのペースで黙々と、あるいは和やかに作業に取り組む姿も励みになりました。就労継続支援B型での経験は、私に「働くこと=苦しいこと」ではなく、「働くこと=社会とつながり、誰かの役に立つ喜び」であることを思い出させてくれました。焦らず、一歩ずつ積み重ねていくことの大切さを学んだこの場所は、社会復帰への確かな足がかりとなっています。

3. 住む場所も大事なポイント!グループホームでの生活が自立への近道だった

就職活動や職場定着を目指す際、多くの人が職業スキルや面接対策に注力しがちです。しかし、実際に就労支援を受けながら痛感したのは、「生活の基盤」がいかに重要かということでした。どれほど高いスキルを持っていても、毎日決まった時間に起きて出勤できなければ、企業で働き続けることは困難です。そこで、安定した生活リズムと精神的な安心感を手に入れるために選択したのが、障害福祉サービスのひとつである「共同生活援助」、いわゆるグループホームでの生活でした。

精神障害を持つ当事者にとって、住環境の選択は非常に繊細な問題です。一人暮らしでは孤独感や不規則な生活リズムに陥るリスクがあり、一方で実家では家族との距離感が近すぎて相互依存やストレスの原因になることも少なくありません。グループホームは、プライバシーが守られた個室がありながら、共有スペースでは適度な他者との交流が可能で、社会的に孤立しない環境が整っています。

特筆すべきメリットは、世話人や生活支援員といった専門スタッフによる日常生活のサポートです。自分一人ではおろそかになりがちな栄養バランスの取れた食事の提供や、再発防止に不可欠な服薬管理のサポートを受けられます。私が利用した施設では、朝晩の食事があることで生活にメリハリが生まれ、日中の就労移行支援事業所への通所も安定しました。仕事や訓練で疲れて帰宅した際に、温かい食事が用意されているという安心感は、精神的な安定に大きく寄与します。

また、金銭管理や対人関係の悩みなど、生活上のトラブルをすぐにスタッフへ相談できる体制も大きな魅力です。就職活動中はプレッシャーがかかりやすくメンタルが不安定になりがちですが、身近に相談相手がいることは強力なセーフティネットとなります。

住む場所を変えることは大きな決断ですが、就労を目指す上では「安心して休める拠点」を確保することが、結果的に自立への最短ルートとなります。もし現在、生活リズムの乱れや家庭環境の悩みによって就職活動が停滞しているのなら、地域の基幹相談支援センターや自治体の障害福祉課でグループホームの利用について相談してみることを強くおすすめします。生活の土台を固めることが、長く安定して働き続けるための最初の一歩になります。

4. 失敗したって温かく見守ってくれる。スタッフさんとの関わりで心が軽くなった話

精神障害を抱えながら働くうえで、最も大きな壁の一つが「失敗への過度な恐怖」でした。過去の職場では、小さなミスをするたびに激しい動悸に襲われ、「また怒られるのではないか」「自分は社会不適合者だ」と自分自身を追い詰めてしまうことがありました。そうしたネガティブな思考のループがストレスとなり、うつ症状が悪化して退職に至った経験を持つ方は、私だけではないはずです。

再就職を目指して利用を始めた就労移行支援事業所でも、通所し始めた当初はその恐怖心が拭えませんでした。「訓練中に失敗したら見捨てられるのではないか」とビクビクしていましたが、ある日、データ入力の作業で手順を間違えてしまった出来事が、私の意識を大きく変えるきっかけとなりました。

ミスに気づきパニックになりかけた私に対し、担当の支援員スタッフは驚くほど穏やかに声をかけてくれました。「大丈夫ですよ。今の段階で間違えることができて良かったですね。一緒に原因を確認して、次はどうすればミスを防げるか、工夫を考えましょう」と言ってくれたのです。

そこには否定も叱責もありませんでした。むしろ、失敗を「自分の特性を知るチャンス」や「業務フロー改善の機会」として前向きに捉え、具体的な解決策(ダブルチェックの導入やマニュアルへのメモ書きなど)を一緒に組み立ててくれました。この経験を通じて、就労移行支援という場所は、単に職業スキルを学ぶだけでなく、失敗しても安全な環境で「助けを求める練習」や「ミスのリカバリー方法」を学ぶ場なのだと気付かされました。

LITALICOワークスやウェルビー、ミラトレといった大手事業所をはじめ、多くの就労移行支援では、こうしたスタッフとの信頼関係構築や、障害特性に合わせた個別サポートが重要視されています。専門知識を持つスタッフは、私たちがどのような状況で躓きやすいのか、そしてどうサポートすれば能力を発揮できるのかを、プロの視点で見守ってくれます。

一人で悩んでいた時は「完璧でなければならない」という強迫観念に縛られていましたが、スタッフさんとの度重なる面談や日々の関わりを通じて、「失敗しても修正すればいい」「困ったら相談すればいい」と心から思えるようになりました。この自己肯定感の回復と安心感こそが、長く安定して働き続けるための土台になると実感しています。もし今、働くことに恐怖を感じて一歩踏み出せずにいるなら、あなたを否定せず、温かく伴走してくれる支援者がいることをぜひ知ってください。

5. 家族の安心した顔が見られて嬉しい。一歩踏み出して本当に良かったと思える今

就職が決まり、安定して職場に通えるようになってから、家庭内の雰囲気は劇的に明るくなりました。以前、私が体調を崩して自宅に引きこもっていた時期は、両親ともにどこか重苦しい表情をしていました。直接言葉にはしませんでしたが、私の将来に対する不安や、どう接していいかわからない戸惑いが、家全体を覆っていたように思います。

しかし現在、仕事から帰ってその日の出来事を話すと、家族は本当に安心した笑顔を見せてくれます。就労移行支援事業所に通い始めた当初は、まだ半信半疑だったかもしれません。それでも、スタッフの方々と面談を重ね、ビジネスマナーやPCスキルを身につけ、実習を経て就職するというプロセスを一つひとつクリアしていく姿を見て、家族の私を見る目も「心配」から「信頼」へと変わっていきました。親が心から笑っている顔を見るのは何年ぶりだろうかと考えたとき、諦めずに就職活動を続けて本当に良かったと心の底から感じます。

精神障害を抱えながら働くことは、決して平坦な道のりではありません。時には疲れが溜まったり、人間関係に悩んだりすることもあります。それでも、今は一人ではありません。就職後も利用できる「就労定着支援」のおかげで、定期的に支援員の方と面談し、困りごとを早期に解決できる体制が整っています。このセーフティネットがあるからこそ、家族も過度に心配することなく、私の自立を見守ってくれているのだと思います。

経済的に自立できたことで、家族にプレゼントを贈ったり、生活費を入れたりできるようになったことも、私の自尊心を大きく回復させました。「支えられる側」から、少しずつでも「支える側」になれたという実感は、精神的な安定に大きく寄与しています。

もし今、働くことに不安を感じていたり、一歩踏み出すことを躊躇している方がいたら、ぜひ地域の障害者就業・生活支援センターや就労移行支援事業所に相談してみてほしいと思います。専門家のサポートを受けながら自分に合った働き方を見つけることは、自分自身だけでなく、大切な家族の安心にもつながります。あの時、勇気を出して支援を求めたからこそ、今の充実した日々があります。障害があっても、適切なサポートがあれば社会で活躍できる。そのことを、身をもって証明していきたいです。