
「働きたいけど難しい…」そんな思いを抱える障がいのあるご家族や本人の皆さん、こんにちは。就労継続支援B型って名前は聞いたことあっても、実際どんなところなのか気になりませんか?私も最初は半信半疑でした。「本当に息子に合う場所があるの?」「また傷ついて帰ってくるんじゃ…」そんな不安ばかり。でも今では、息子の表情が明るく変わり、家族の会話も増えました。この記事では、実際に就労継続支援B型を利用して感じた変化や発見を包み隠さずお伝えします。「働く」という選択肢を諦めていた方、お子さんの将来に不安を感じているご家族の方、ぜひ最後まで読んでみてください。きっと新しい可能性が見えてくるはずです。私たち家族が見つけた希望の光、共有させてください。
発達障がいと診断された息子が就労継続支援B型事業所に通い始めてから、目に見えて変化が現れました。以前は朝起きるのも一苦労で、何かを続けることに大きな壁を感じていた彼が、今では自ら「行きたい」と言って支援施設に向かう姿に驚いています。
就労継続支援B型とは一般企業での就労が難しい障がいのある方に、働く場を提供するサービス。息子が通う「わかばワークス」では、一人ひとりの特性に合わせた作業内容と環境調整が行われています。
息子の場合、細かい作業が得意なことから、ハンドメイドアクセサリーの製作担当になりました。最初は「できるかな」と不安そうでしたが、支援員さんの丁寧な指導と、スモールステップで達成感を味わえるよう工夫されたカリキュラムのおかげで、今では施設の看板商品を手がける存在に。
「今日はこれだけ作れた」「売れたって聞いた」と、誇らしげに話す息子の表情は以前では考えられなかったほど生き生きとしています。工賃をもらう喜びも大きく、初めての給料日には「自分で稼いだお金で家族に何かしたい」と言い出したことに感動しました。
特に変化を感じるのは生活リズム。規則正しく通所することで睡眠パターンが安定し、家での過ごし方にもメリハリが生まれました。施設での人間関係も息子にとって貴重な社会経験となっています。同じ悩みや特性を持つ仲間との交流は、「自分だけじゃない」という安心感につながっているようです。
支援員さんからは「集中力があり、細部まで丁寧」と息子の長所を評価していただき、家では気づかなかった才能を引き出してもらえました。もちろん困難もあります。作業内容が変わる時の混乱や、疲れがたまった日のパニックもありますが、支援員さんが適切に対応してくれるため、徐々に自己調整できるようになってきました。
就労継続支援B型は単なる「居場所」ではなく、息子にとって自信と成長の場となっています。一般就労を目指す人もいれば、B型での安定した働き方を選ぶ人もいる。どちらが正解というわけではなく、その人らしい「働く」を見つける大切な一歩なのです。
長い間、一般企業での就労に挫折を繰り返していました。うつ病の診断を受け、「もう働くことは無理かもしれない」と諦めかけていた時、障害者就業・生活支援センターの相談員から就労継続支援B型の存在を教えてもらいました。
最初は半信半疑でしたが、見学に行った事業所では笑顔で作業する利用者の姿や、個々の障害特性に合わせた配慮をする支援員の姿に希望を感じました。
通所を始めて3ヶ月、私の担当作業はシール貼りと軽作業です。一般就労では「遅い」と叱責されてきましたが、ここでは自分のペースで取り組める環境があります。作業時間も体調に合わせて調整でき、無理なく続けられています。
特に心に残っているのは、初めて工賃をもらった日のこと。金額は少なくても、自分の労働の対価として受け取る喜びは何物にも代えがたいものでした。「誰かの役に立てる」という実感が、長い間失っていた自己肯定感を少しずつ取り戻させてくれています。
支援員からは「あなたの丁寧な作業は高く評価されていますよ」と言われることも。そんな言葉一つで、翌日も頑張ろうという気持ちになれるのです。
週に1回行われるSST(社会生活技能訓練)では、コミュニケーションの取り方や感情のコントロール方法を学んでいます。同じ悩みを持つ仲間との交流は孤独感を和らげてくれました。
もちろん課題もあります。工賃の低さは現実として受け止めなければなりません。平均月額工賃は全国で約15,000円程度と言われています。また、事業所によって作業内容や支援の質にばらつきがあることも事実です。
それでも私にとって就労継続支援B型は、「働く」を諦めなくていい場所を提供してくれました。今は将来的に一般就労への移行も視野に入れつつ、今できることを着実に積み重ねています。
障害や病気があっても、自分らしく働ける場所があることを多くの人に知ってほしいと思います。就労継続支援B型は、一人ひとりの「働きたい」という願いを大切にしてくれる場所なのです。
就労継続支援B型を利用する子どもを持つ親の立場から、見逃せない成長の瞬間についてお伝えします。多くの親御さんが「施設に通わせるだけで本当に成長するの?」と不安を抱えていますが、実際には目に見える変化が現れることがあります。
まず印象的なのは、「自分から挨拶できるようになった」という変化です。以前は目を合わせることさえ難しかった我が子が、施設のスタッフや他の利用者に自分から「おはようございます」と言えるようになった時の感動は言葉では表せません。これは社会性の大きな一歩です。
次に注目したいのは作業スキルの向上です。最初は簡単な袋詰め作業さえ集中できなかった子どもが、数か月後には複雑な組み立て作業をこなせるようになることも珍しくありません。あるお母さんは「息子がパン作りに挑戦し、失敗を繰り返しながらも諦めずに取り組む姿に涙が出ました」と語っています。
金銭管理の意識が芽生えることも重要な成長点です。工賃をもらうことで「お金」の概念を実感し、「これを買いたいから頑張る」という目標ができることで、働く意欲が高まります。施設で得た工賃で家族にプレゼントを買ってきた時の誇らしげな表情は、親として忘れられない瞬間になります。
人間関係の構築も見逃せません。横浜市の就労B型施設「ワークショップメイ」では、利用者同士が協力して地域イベントに出店する取り組みを行っています。最初は会話すら難しかった利用者が、共同作業を通じて仲間意識を育み、「一緒にがんばろう」と声を掛け合えるようになった例もあります。
また、自己肯定感の向上も特筆すべき点です。作業を完成させた時の「できた!」という達成感は、日常生活の自信につながります。ある父親は「毎日何かに挑戦し、小さな成功体験を積み重ねることで、子どもの表情が明るくなった」と実感を語っています。
親として最も嬉しいのは、子どもが「明日も行きたい」と施設に通うことを楽しみにする姿です。これは単なる居場所ではなく、成長の場として就労B型を受け入れた証といえるでしょう。
就労継続支援B型での成長は、劇的ではなくゆっくりとしたものかもしれません。しかし、日々の小さな変化に目を向けると、確かな成長の軌跡が見えてきます。子どもの可能性を信じ、長い目で見守ることが、親としての大切な役割なのかもしれません。
就労継続支援B型を利用し始めて気づいたのは、世間のイメージと実際のギャップでした。「福祉施設」という言葉から連想される単調な作業や閉鎖的な環境とは大きく異なり、多くの施設では利用者の個性や強みを活かした多様な働き方が実現されています。
私が通っている施設では、パン作りから農作業、PCスキルを活かしたデータ入力まで、様々な作業が用意されています。特に印象的だったのは、一人ひとりのペースや得意分野に合わせてメニューが選べること。無理なく続けられる環境が整えられているのです。
また、予想外だったのは人間関係の広がり。同じ悩みを持つ仲間との出会いは何物にも代えがたく、互いに励まし合いながら成長できる点は大きな魅力です。ソーシャルスキルトレーニングやコミュニケーション講座など、就労に必要なスキルを体系的に学べる機会も充実しています。
報酬面でも驚きがありました。工賃は決して高額ではないものの、障害年金と組み合わせることで基本的な生活費を賄えるケースも少なくありません。「京都はあと工房」のように月額平均工賃が3万円を超える施設も存在し、やりがいと収入のバランスを見出せる可能性があります。
最も価値があると感じたのは「自信の回復」です。一般就労で挫折を経験した私にとって、できることが増えていく実感や、小さな成功体験の積み重ねは何よりも効果的でした。施設スタッフからの適切なフィードバックも自己肯定感の向上に繋がっています。
B型事業所は「ゴール」ではなく「ステップ」であることも理解できました。一般就労への移行実績も着実にあり、NPO法人大地の「就職率25%」など、希望する人には次のステージへの準備としても機能しています。
利用して初めて分かる就労継続支援B型の魅力は、単なる「働く場所」ではなく、自分らしさを取り戻し、新たな可能性を見出す「成長の場」であるということです。障害特性に悩む方々にとって、思いがけない扉を開いてくれる存在かもしれません。
統合失調症の診断を受けて10年、自宅に引きこもっていた息子が就労継続支援B型事業所に通い始めて、家族全体の空気が変わりました。「息子の笑顔を見たのは何年ぶりだろう」と母親の木村さん(仮名)は涙ぐみます。
最初は週1回、短時間の利用からスタートした息子さん。事業所のスタッフは彼のペースを尊重し、得意な絵を活かした作業を提案してくれました。今では週4日通所し、オリジナルデザインの小物作りに取り組んでいます。
「息子が『僕の作ったものが売れた』と報告してくれた日は、家族全員で祝いました」と木村さん。工賃は多くはないものの、自分の力で稼いだお金で家族にプレゼントを買ってきたことが、息子さんの自信につながったようです。
就労B型の支援で特に効果的だったのは、同じような障害を持つ仲間との交流でした。「自分だけじゃないんだ」という安心感が、外出への不安を和らげたと言います。事業所では季節のイベントも多く、クリスマス会や花見など、社会参加の機会が自然に増えていきました。
「最近では『将来は一般就労にもう一度チャレンジしたい』と話すようになりました」と木村さん。無理せず段階的に進める就労継続支援B型だからこそ、新たな一歩を踏み出す勇気が生まれたのでしょう。
就労B型事業所「あおぞら工房」の施設長は「家族の理解と協力が利用者の成長を大きく左右します」と話します。利用開始時には家族面談を丁寧に行い、目標設定や支援方針を共有することで、家庭と事業所が一体となった支援が実現しているのです。
障害があっても「働く」という経験は、本人の自己肯定感を高めるだけでなく、家族関係の改善にもつながります。木村さん家族の体験は、就労継続支援B型が単なる日中活動の場ではなく、人生を前向きに変える可能性を秘めていることを教えてくれています。

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