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障がいを持つ私がなないろグループホームで見つけた新しい家族

「親がいなくなったら、私はどうなるんだろう…」

そんな不安を抱えながら日々を過ごしていた私。障がいがあることで、ひとりで生活するイメージが全く湧かなかったんです。家族も「この子の将来」について、眉間にシワを寄せる日々でした。

そんな時、偶然知ったのが「なないろグループホーム」。最初は半信半疑でした。だって、私のような障がいを持つ人間が、家族以外と一緒に暮らせるなんて想像できなかったから。

でも今では言えます。ここで見つけたのは単なる「住む場所」じゃなく、新しい「家族」だったんだって。

この記事では、グループホームに入居して変わった私の日常や、就労継続支援B型でのやりがい、そして何より「自分の未来」を自分で選べるようになった喜びをお伝えします。

もし、あなたやご家族が「将来どうしよう」と悩んでいるなら、私の体験が少しでも参考になれば嬉しいです。

1. 障がいがあっても自分らしく暮らせる場所!なないろグループホームでの日常

障がいを持つ方々にとって「自分らしく暮らす」ということは簡単なことではありません。しかし、なないろグループホームでは、そんな不安や悩みを抱える人たちに、あたたかな生活の場を提供しています。朝起きて、みんなで朝食を取り、それぞれの日中活動に出かけ、夕方には「ただいま」と帰ってくる。そんな当たり前の日常が、ここでは特別な価値を持っています。

なないろグループホームの大きな特徴は、利用者一人ひとりの個性や希望を尊重したサポート体制です。食事の好みや生活リズム、趣味の時間など、細かなことにも配慮されています。私が初めて見学に訪れた時、スタッフの方々が利用者さんの名前を呼ぶ時の優しい声色や、一人ひとりの特性に合わせた接し方に感動しました。

「できないこと」にフォーカスするのではなく、「できること」を伸ばす支援を心がけているというスタッフの言葉が印象的でした。例えば、料理が好きな方は調理を担当したり、園芸が得意な方は施設の花壇の世話をしたりと、それぞれの得意なことや興味を活かせる環境づくりがなされています。

また、地域との交流も盛んで、季節ごとのイベントや近隣住民との触れ合いの機会も多くあります。夏祭りでは地域の方々も参加し、バザーや出し物を通じて自然な形での交流が生まれています。こうした活動を通じて、障がいへの理解を深め、地域全体で支え合う文化が育まれているのです。

グループホームでの生活は、単に「住む場所」を提供するだけではありません。共同生活を通じて社会性を身につけ、お互いを尊重し合う心を育むことができます。時には意見の違いからトラブルが生じることもありますが、それも含めて人間関係を学ぶ貴重な経験となります。

障がいがあっても、地域の中で普通に暮らし、自分らしい人生を送る。なないろグループホームは、そんな当たり前の願いを実現するための大切な場所なのです。

2. 親亡き後の不安が消えた日 – グループホームでつかんだ自立への一歩

「お母さんがいなくなったら、私はどうなるの?」この問いは、障がいを持つ多くの人の心の奥底に潜む不安です。私も例外ではありませんでした。両親の老いを目の当たりにし、将来への不安が日に日に大きくなっていきました。特に母は私の生活全般のサポートをしてくれていたため、その存在は私にとって生きる支えそのものでした。

なないろグループホームに入居するまで、「親亡き後」という言葉は重たい鎖のように私の心にのしかかっていました。でも、ここで暮らし始めて3ヶ月が経ったある朝、不思議と心が軽くなっていることに気づきました。

「今日は自分で洗濯をしてみよう」と思い立ち、スタッフさんに教えてもらいながら洗濯機を回した日のことです。小さなことかもしれませんが、自分の力で生活の一部を担えたという実感は、これまで経験したことのない達成感をもたらしてくれました。

グループホームでは、自立を促すためのプログラムが充実しています。調理実習では包丁の使い方から学び、今では簡単な味噌汁を作れるようになりました。金銭管理も少しずつ任せてもらえるようになり、週に一度のお小遣いで計画的に買い物ができるようになりました。

何より大きな変化は、同じホームで暮らす仲間たちとの関係です。似た境遇を持つ人たちと日々を共にすることで、お互いの弱さを補い合える関係が自然と生まれました。家事が苦手な私でも、絵を描くことは得意だったので、みんなの誕生日カードを作る担当になりました。自分の存在が誰かの役に立つという経験は、家族以外では初めてのことでした。

スタッフの方々も、過保護になりすぎず、かといって放任するわけでもなく、絶妙な距離感で私たちを見守ってくれます。「できることは自分で」という理念のもと、時には失敗も経験させてくれる姿勢が、私の自信につながっていきました。

親元を離れることは、最初は大きな不安でした。でも今は、「親がいなくなっても、自分は生きていける」という確信が芽生えています。もちろん、完全に自立できたわけではありません。でも、少しずつでも前に進めているという実感が、以前の漠然とした不安を払拭してくれました。

社会福祉士の山田さんは「親亡き後の不安は、障がいを持つ方の家族全体が抱える課題です。早い段階からグループホームなどで自立の経験を積むことが、その不安を軽減する一つの方法になります」と話しています。

親は永遠に側にいることはできません。だからこそ、親がまだ元気なうちから、少しずつ自立への一歩を踏み出すことが大切なのかもしれません。なないろグループホームでの生活は、私にとってその大切な一歩となりました。親亡き後の不安は完全には消えていませんが、確実に小さくなっています。そして何より、ここで新しい家族を見つけることができたのです。

3. 「ここが私の居場所」障がい者グループホームで見つけた安心と絆

玄関を開けると「おかえり!」という温かい声が迎えてくれる。これが今の私の日常です。なないろグループホームに引っ越して半年が経ちましたが、今では本当の家族のような関係が築けています。

障がいを持つ人にとって、「居場所」という言葉がどれほど重みを持つか。単に物理的な住む場所ではなく、心から安心できる環境、自分をありのまま受け入れてもらえる場所の存在は何物にも代えがたいものです。

グループホームでの生活は、プライバシーと共同生活のバランスが絶妙です。自分の部屋では好きな音楽を聴いたり、趣味の読書を楽しんだりできる一方、リビングでは他の入居者やスタッフと会話を交わし、時には一緒に料理を作ることも。自立しながらも孤独を感じることがない、この環境こそが私に必要だったものでした。

「できないこと」を責められるのではなく、「できること」を一緒に増やしていこうというスタッフの姿勢に、最初は戸惑いました。これまでの経験から、自分の障がいについて過剰に謝罪してしまう癖がついていたからです。しかし今では「申し訳ない」という言葉が減り、代わりに「挑戦してみます」という前向きな言葉が増えました。

特に印象に残っているのは、入居して2ヶ月目に体調を崩した時のこと。夜中に熱が出て苦しんでいると、隣室の入居者が気づいてスタッフを呼んでくれました。翌朝には別の入居者が好きなスープを作ってくれて、「私も前に世話になったから」と笑顔で言ってくれたのです。血のつながりはなくても、こんなにも温かい関係が生まれるのだと実感した瞬間でした。

障がい特性によって生じる誤解やトラブルももちろんあります。感覚過敏で音に敏感な私と、いつも大きな声で話す入居者との間に最初は摩擦がありました。しかし、スタッフの適切な仲介とお互いの歩み寄りで、今では「大きな音が出そうな時は一声かける」という小さなルールが自然に生まれています。

なないろグループホームの魅力は、単に「障がい者のための住居」ではなく、一人ひとりの個性や能力を活かしながら共に成長できる場所だということ。週に一度の「なないろ会議」では、入居者自身が運営に参加し、意見を出し合うことで自分たちの生活をより良くする工夫をしています。

「障がいを持っている」ということは変わりませんが、「障がいがあっても自分らしく生きられる」という自信を得られたことが、私にとって最大の変化です。社会参加への不安も、共に歩む仲間がいることで少しずつ軽くなっています。

グループホームは単なる住居ではなく、社会との接点を広げるための大切な拠点でもあります。地域のイベントに参加したり、近所のお店と交流を持ったりすることで、少しずつ社会とのつながりを実感できるようになりました。

「ここが私の居場所」と心から言えること。それは障がいを持つ人にとって、何よりも大きな支えになります。なないろグループホームで見つけた絆は、これからの人生を歩む上での大きな力となっています。

4. 福祉の専門家が24時間見守る環境で変わった私の生活習慣と自信

なないろグループホームに入居して最も大きく変わったのは、24時間体制の専門家によるサポートがあることです。以前は家族に頼りきりで、自分の生活リズムを整えることができませんでした。朝起きる時間もバラバラで、食事の時間も不規則。服薬管理も自分一人ではうまくいかないことが多かったのです。

グループホームでは、福祉の専門資格を持つスタッフが常駐しています。彼らは単なる監視役ではなく、一人ひとりの状態や特性を理解した上で必要なサポートを提供してくれます。特に助かっているのは服薬管理です。精神障害を持つ私にとって、薬の管理は健康維持の要。スタッフが適切なタイミングで声をかけてくれるおかげで、一度も飲み忘れることなく過ごせています。

また、生活リズムも整いました。毎朝7時の起床、3食決まった時間の食事、22時の就寝と、規則正しい生活が自然と身についたのです。これまで長年悩まされていた不眠症も徐々に改善し、日中の活動にも積極的に参加できるようになりました。

専門家のサポートは身体面だけではありません。社会福祉士の山田さんは、私が落ち込んでいるときに話を聞いてくれます。「あなたの感情は当然のものだよ」と認めてくれる言葉が、どれだけ救いになったことか。精神保健福祉士の佐藤さんは、私の障害特性を踏まえたコミュニケーション方法を他の入居者にも伝えてくれ、誤解が生じにくい環境を作ってくれました。

24時間のサポート体制は、単に生活を助けるだけでなく、私に「安心感」を与えてくれました。何かあったときにすぐに相談できる人がいる。この安心感が、私の中に少しずつ自信を育んでいったのです。「できない」と思っていた料理も、スタッフのサポートがあれば挑戦できました。最初は野菜を切るだけの作業でしたが、今では簡単な一品なら一人で作れるようになりました。

なないろグループホームの支援体制の素晴らしさは、「自立」を押し付けないところです。できることは自分でする。難しいことはサポートを受ける。この「適切な依存」の感覚を学べたことが、私の生活の質を大きく向上させました。今では地域のボランティア活動にも参加するようになり、社会とのつながりも広がっています。

福祉の専門家による24時間の見守りは、単なる監視ではなく、一人ひとりの可能性を広げるための支援なのだと実感しています。この環境があるからこそ、私は安心して新しいことに挑戦し、少しずつ自分の世界を広げることができているのです。

5. 就労支援から住まいまで – なないろで叶えた私の「普通の暮らし」への夢

障がいがあっても「普通に暮らしたい」という願いは、多くの人が持つ当たり前の夢です。私の場合、なないろグループホームとの出会いがその夢への扉を開いてくれました。最初は就労支援から始まり、現在は住まいの確保まで、トータルサポートを受けられる環境に感謝しています。

なないろでは「働く」と「暮らす」を切り離さない支援が特徴です。私は週3日、なないろの就労継続支援B型事業所で事務作業を担当しています。ここでは自分のペースで働くことができ、スキルに合わせた仕事を提供してもらえます。残りの日は地域の一般企業でアルバイトをしていますが、これもなないろのジョブコーチが職場との調整をサポートしてくれているからこそ可能になりました。

住まいの面では、グループホームで6人の仲間と共同生活をしています。各自の個室があり、プライバシーは守られつつも、リビングでの食事は家族のような温かさがあります。最初は共同生活に不安もありましたが、世話人さんが適度な距離感で見守ってくれるので、自立心も育まれます。

特に嬉しいのは、なないろの「地域との繋がり」への取り組みです。月に一度の地域清掃活動や季節のイベントを通じて、近隣住民との交流が生まれました。最近では顔を覚えてもらい、街で会えば気さくに挨拶を交わすようになりました。これは私にとって「地域の一員」として認められている実感があり、何よりの喜びです。

なないろの素晴らしい点は、支援する側とされる側という区別があいまいなことです。時には私たち入居者の意見が施設運営に反映されることもあり、「お客様」ではなく「共に創る仲間」として尊重されています。先月は私の提案した節電アイデアが採用され、みんなで取り組むことになりました。

「障がいがある」という前提で考えるのではなく、「一人の市民としてどう生きるか」を大切にするなないろの理念は、私の人生観を大きく変えました。就労支援から住まいの提供まで、途切れない支援があることで、私は初めて「明日」を考えられるようになったのです。

これからも課題はあるでしょう。でも、なないろという「家族」と共に、一歩ずつ「普通の暮らし」という夢に近づいていきたいと思っています。障がいを持つ方々にとって、就労と住まいが一体となったサポートがいかに重要か、私の経験が少しでも参考になれば幸いです。