
小田原で障がい者向けのB型作業所を調べ始めると、「就労移行支援」「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」と、似た名前のサービスがいくつも出てきます。どれも「働くこと」に関わる支援なのに、何が違うのか分からず、調べるほど迷ってしまうという方もいるのではないでしょうか。
名前が似ているのは、どれも障がいのある方の就労を支える福祉サービスだからです。ただ、目指す働き方や雇用契約の有無、利用できる期間には、それぞれはっきりとした違いがあります。
この記事では、まず3つのサービスの違いを全体像として整理し、そのうえで「自分にはどれが合いそうか」を考えるための問いを紹介します。後半では、小田原市で就労継続支援B型を行うレインボーワークスタジオの基本情報もお伝えします。
どのサービスが合うかは、ご本人の希望や体調、暮らし方によって変わります。答えを決めるためではなく、比べる材料をそろえるために読んでいただければと思います。
障がいのある方が働くことを支える福祉サービスには、主に就労移行支援、就労継続支援A型、就労継続支援B型の3つがあります。いずれも事業所に通いながら支援を受ける点は共通していますが、サービスごとに「どこを目指すのか」が異なります。
就労移行支援は、一般企業などへの就職を目指して訓練や職場探しを行うサービスです。就労継続支援A型は、事業所と雇用契約を結んで働くサービスです。就労継続支援B型は、雇用契約を結ばずに、生産活動などの機会を通じて働く力を身につけたり保ったりしていくサービスです。
一般に「作業所」や「B型作業所」と呼ばれているのは、主にこの就労継続支援B型の事業所を指しています。
厚生労働省の資料をもとに、3つのサービスの主な違いを整理すると、次のようになります。
| 就労移行支援 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 | |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 一般企業などへの就職 | 雇用契約にもとづく就労 | 就労や生産活動の機会の提供 |
| 雇用契約 | ― | あり | なし |
| 利用期間 | 標準24か月 | 制限なし | 制限なし |
就労移行支援の利用期間は標準で24か月とされ、必要性が認められた場合に限り、最大1年間の更新ができます。A型は雇用契約を結ぶため、最低賃金を含めた労働関係の法令が適用されます。B型は雇用契約を結ばない形で、就労や生産活動の機会が提供されます。
A型とB型は、どちらも利用期間に制限がありません。また、A型でもB型でも、一般就労に必要な知識や能力が高まった方には、一般就労への移行に向けた支援が行われると位置づけられています。B型を選んだからといって、その先の選択肢が閉ざされるわけではありません。
サービスの違いが見えてきたら、次は実際の事業所がどのような場所なのかを知る段階です。レインボーワークスタジオの作業内容や利用時間は、株式会社Preferlinkの公式サイトで紹介されています。
違いが分かっても、「では自分はどれなのか」と迷うのは自然なことです。いきなり答えを出そうとせず、次のような問いをご本人のペースで考えてみると、方向性が見えやすくなります。
たとえば、近いうちに一般企業で働きたいという気持ちがはっきりしていれば、就労移行支援が候補になります。雇用契約を結んで働くことに挑戦したい場合は、A型も選択肢に入るでしょう。一方で、体調に波がある、生活リズムを整えるところから始めたいという場合には、B型のように雇用契約を結ばずに通えるサービスが合うこともあります。
これらの問いには、正解も不正解もありません。今の答えが半年後、1年後に変わることもあります。書き出した内容は、相談の場でご自身の考えを伝えるときの手がかりにもなります。
B型を利用するには、お住まいの市区町村で障害福祉サービスの支給決定を受ける必要があります。手続きの進め方は自治体によって異なるため、市区町村の障害福祉の窓口や相談支援事業所に確認しておくと安心です。
あわせて知っておきたいのが、2025年10月から始まった「就労選択支援」というサービスです。これは、就労アセスメントの手法を活用して、ご本人の希望や能力、適性に合った働き方を一緒に考えるための支援です。新たにB型の利用を考える場合は、原則としてこの就労選択支援を事前に利用することになりました。
ただし、50歳に達している方や障害基礎年金1級を受給している方、就労経験がある方などには例外も設けられています。ご自身が対象になるかどうかは、事前に相談先で確認しておくとよいでしょう。就労選択支援は、ご本人が自分の強みや課題を整理しながら進路を考える機会にもなります。
レインボーワークスタジオは、株式会社Preferlinkが小田原市で運営する就労継続支援B型の事業所です。「一緒につくろう社会への滑走路」という理念を掲げています。
作業の中心は、菌床しいたけの栽培です。公式ページによると、しいたけは1年365日生産・出荷されており、作業には収穫、栽培、計量、パック詰め、出荷といった工程があります。収穫したしいたけは、道の駅足柄金太郎や漁港の駅TOTOCO、市内のスーパーなどに出荷されています。
利用日は月曜日から金曜日(祝日を含む)で、時間は午前10時から午後4時まで、1日の作業時間は合計5時間と案内されています。公式ページでは週1回から参加できるとされており、事務所は鴨宮駅から徒歩約12分の場所にあります。
このように工程がいくつもあるため、見学の際には、どの工程にどのように関わることになりそうかを確かめておくと、通い始めた後の様子を思い描きやすくなります。具体的な進め方は、見学や相談の際に確認してみてください。
3つのサービスのどれが合うか、すぐに決められなくても問題ありません。迷っている段階だからこそ、話を聞いてもらうことで、自分では気づかなかった選択肢が見えてくることもあります。
相談先としては、お住まいの市区町村の障害福祉の窓口のほか、相談支援事業所があります。株式会社Preferlinkは、レインボーワークスタジオのほかに、相談支援事業所のぱれっとも運営しています。ぱれっとは、一人ひとりの個性を大切にし、その人らしい暮らしづくりを一緒に進めることを目指す事業所として紹介されています。
B型作業所がどのような場所か、自分の目で確かめてみたいと感じたら、見学や相談について問い合わせてみるのもひとつの方法です。まだ利用を決めていない段階でも、気になっていることを伝えてみてください。
就労支援には、一般企業への就職を目指す就労移行支援、雇用契約を結んで働くA型、雇用契約を結ばずに就労や生産活動の機会を得るB型があります。違いを知っておくと、調べる情報の方向がそろい、自分の希望に合うサービスを考えやすくなります。また、2025年10月からは、新たにB型を利用する際に原則として就労選択支援を事前に利用する仕組みも始まっています。
小田原で障がい者向けのB型作業所を検討している方は、まず「今の自分が目指したいこと」と「無理なく通えるペース」を整理してみてください。そのうえで、レインボーワークスタジオのような事業所の情報を比べていくと、次の一歩が見えやすくなるはずです。
利用時間や作業内容などの最新情報は、公式サイトまたは株式会社Preferlinkへの問い合わせでご確認ください。どのサービスを選ぶかは、ご本人が納得できることがいちばん大切です。ご家族や支援者の方と一緒に考える場合も、ご本人の気持ちや希望を中心に置きながら、少しずつ情報を集めていってください。

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