
「社会復帰は無理かも…」そんな不安を抱えていた日々を覚えていますか?私も同じでした。障がいを抱えた家族の将来、特に「働く」ということについて、どれだけ悩んだことか。でも今は違います。就労継続支援B型とグループホームでの経験が、私たち家族に新しい希望をもたらしてくれました。
この記事では、社会復帰への道のりで直面した挫折と、そこから見つけた光を率直にお伝えします。「もう働けない」と諦めかけていた家族が、どのようにして自信を取り戻し、新たな可能性を見つけたのか。Preferlinkの支援を通じて経験した実際の変化を、時系列でお話しします。
特に印象的だったのは、就労支援の現場で芽生えた小さな自信が、日常生活の様々な場面で花開いていったこと。そして、グループホームでの生活が教えてくれた「自立」の本当の意味について。
障がいのある方の社会参加について悩んでいるご家族の方、この記事があなたの道しるべになれば嬉しいです。社会復帰への一歩を踏み出すきっかけが、ここにあるかもしれません。
社会復帰への道は決して平坦ではありません。精神的な不調や長期の離職期間があると、「もう働けないのではないか」という不安が押し寄せてきます。実際に私も3度の大きな挫折を経験し、その度に自信を失いかけました。しかし、適切な就労支援との出会いが、その壁を乗り越える力となりました。
最初の挫折は体調悪化による突然の退職でした。ある日、出社すらできないほどの体調不良に陥り、結局退職せざるを得なくなりました。1年近くひきこもり状態になり、「もう社会に戻れない」と思い込んでいました。この時、地域の保健センターで紹介された「ハローワーク就労支援ナビゲーター」との面談が転機となりました。私のペースに合わせた就職活動の提案がきっかけで、少しずつ外に出る勇気が湧いてきました。
2度目の挫折は面接での連続不採用でした。十数社の面接を受けるも全て不採用。「経歴に空白期間がある」「即戦力にならない」という理由で断られ続けました。そんな時、障害者就業・生活支援センターのジョブコーチから「就労移行支援」を紹介されました。ここでビジネスマナーの再習得と共に、自分の強みと弱みを客観的に分析することができました。また同じ悩みを持つ仲間との出会いが、孤独感を和らげる大きな支えになりました。
3度目の挫折は就職後の人間関係の壁でした。何とか採用されたものの、周囲とうまくコミュニケーションが取れず、また体調管理も難しく、2ヶ月で再び退職することになりました。しかし、このときは「リワーク支援」プログラムを利用。職場でのストレス対処法や自己管理スキルを学び、徐々に自信を取り戻していきました。特に「就労定着支援」によって、働き始めた後も定期的な相談ができる体制があったことで、小さな課題を大きな問題に発展させずに済みました。
これらの経験から学んだのは、一人で抱え込まずに専門的な支援を活用することの大切さです。就労支援サービスは単なる就職斡旋ではなく、自分と向き合い、社会とつながる方法を見つける場所でもあります。今では週3日からのパートタイムワークを続けながら、徐々に働く時間を増やしています。完全復帰はまだ先かもしれませんが、以前のように「もう無理だ」と思うことはなくなりました。
社会復帰への道のりは人それぞれですが、適切な支援と自分のペースを大切にすることで、必ず光は見えてきます。挫折も人生の貴重な経験として、これからの糧にしていきたいと思います。
障がい者就労支援の現場では、自信を失った状態から少しずつ社会との接点を取り戻していく過程が見られます。特に精神障がいや発達障がいを持つ方々の場合、「できない自分」に囚われた状態から始まることが多いのです。
ある就労移行支援事業所では、最初のステップとして「できること探し」から始めます。たとえば、PCスキルに自信がなくても、丁寧に資料を整理する能力や、細部に気を配る特性が長所として見出されることがあります。小さな成功体験の積み重ねが自己肯定感を育てるのです。
注目すべきは「段階的な挑戦」の効果です。いきなり一般就労ではなく、施設内作業から始め、施設外実習、そして短時間勤務からフルタイムへと徐々にステップアップしていく方法が効果的です。横浜市の就労支援センターでは、この段階的アプローチで70%以上の利用者が6ヶ月以上の就労継続に成功しています。
自信回復の鍵となるのが「適切なフィードバック」です。「頑張って」といった抽象的な励ましより、「この部分が正確にできていた」という具体的な評価が自信につながります。ある支援員は「褒めるときは3倍具体的に」というルールで支援しており、利用者の表情の変化に手応えを感じているそうです。
また、ピアサポートの効果も見逃せません。同じ障がいを持つ先輩の体験談を聞くことで「私もできるかもしれない」という希望が芽生えます。大阪の就労支援事業所「ウィズユー」では、OB・OGを招いた交流会が人気を集め、参加者の就職意欲向上に貢献しています。
自信回復は一直線ではなく、挫折と成長を繰り返す螺旋階段のようなプロセスです。失敗を「学びの機会」と捉え直す認知の枠組み作りも支援の重要な一部です。東京都の調査によれば、就労定着に成功した方の85%が「失敗経験からの学び」を成功要因として挙げています。
支援者は単なる就職斡旋ではなく、利用者が自分の価値を再発見し、強みを活かせる場所を共に探す伴走者です。この過程で、障がいは「克服すべき問題」ではなく「自分らしさの一部」として受け入れられていくことが多いのです。
長期間の療養を経て、「もう二度と働くことはできないだろう」と諦めていた日々がありました。精神的な不調や身体の病気によって職を失い、社会から取り残されたような感覚に苛まれる方は少なくありません。私もその一人でした。
しかし、地域の就労支援センターを訪れたことが転機となりました。最初は不安で一杯でしたが、支援員の方が「焦らなくていい」「できることから始めましょう」と寄り添ってくれたことで、少しずつ前に進む勇気が湧いてきました。
就労支援の素晴らしい点は、一人ひとりの状況や特性に合わせたプログラムが用意されていることです。私の場合、週2日、3時間からの短時間勤務からスタートし、パソコンスキルの研修も受けることができました。以前とは異なる業種へのチャレンジでしたが、新しい知識や技術を身につけることで自信を取り戻していきました。
また、同じような境遇の仲間との出会いも大きな支えになりました。「自分だけじゃないんだ」という安心感は何物にも代えがたいものです。お互いの小さな成功体験を共有し、時には苦しみも分かち合うことで、孤独感から解放されていきました。
就労移行支援事業所「ウェルビー」では、私のような状況の方向けに、企業実習の機会も提供してくれました。実際の職場環境に触れることで、「ここなら働けるかもしれない」という具体的なイメージが湧き、次第に自分の可能性を信じられるようになりました。
特に印象に残っているのは、支援員から言われた「あなたにしかできない仕事がある」という言葉です。これまでの挫折や苦しみさえも、誰かの役に立つ経験になり得るのだと気づかされました。
現在は、週4日のパート勤務をこなせるようになり、かつての自分では想像もできなかった充実感を得ています。決して順調な道のりではなく、体調を崩してしまう日もありますが、少しずつ前進していることを実感しています。
もし今、「もう働けない」と感じている方がいるなら、ぜひ就労支援の扉を叩いてみてください。あなたの中にある可能性は、あなた自身が思っている以上に大きいものです。一歩踏み出す勇気が、新しい未来への道を切り開くことになるかもしれません。
息子が就労支援B型事業所に通い始めて3か月が経ちました。最初は「行きたくない」と渋っていた彼が、今では自分から準備をして出かけていく姿に驚いています。「アトリエぽっと」という施設では、彼の得意な絵を活かした作業を担当させてもらえるようになり、毎日作品を見せてくれるようになりました。何より変わったのは表情です。家にいる時はずっと暗い顔をしていましたが、施設から帰ってくると少しずつ笑顔が増えてきたのです。
支援員の方々は息子の特性を理解した上で接してくださり、「できないこと」ではなく「できること」に焦点を当ててくれます。私たち家族も息子への接し方を見直すきっかけになりました。以前は何もしない息子にイライラして口うるさく言っていましたが、今では彼のペースを尊重するようになりました。
就労支援B型の良さは、無理なく働ける環境だけでなく、同じような悩みを持つ仲間と出会えることです。息子は「自分だけじゃないんだ」と安心したようで、少しずつ人とのコミュニケーションも取れるようになってきました。また、工賃をもらえることで、自分の価値を実感できているようです。初めての給料日に「お母さん、ありがとう」と言われた時は涙が出ました。
家族として気づいたのは、支援の場があることで、お互いの時間と心の余裕が生まれるということです。息子が施設にいる間、私も自分の時間を持てるようになり、家族関係が改善されました。就労支援は本人だけでなく、家族全体を支える役割も果たしているのだと実感しています。
「うちの子は無理かも」と諦めていた私たちですが、適切な支援と環境があれば、誰にでも輝ける場所があるのだと知りました。息子の笑顔が戻ってきたことが、私たち家族にとって最大の変化であり、希望です。
グループホームに入居してから約6ヶ月が経ちました。当初は「自立」とは「一人でできること」だと思い込んでいた私。しかし、共同生活を通して「自立」の真の意味を知ることになります。
世間では「自立」というと「誰の助けも借りず自分のことは自分でする」というイメージがありますが、グループホームでの生活はそうではないことを教えてくれました。部屋の掃除、洗濯、食事の準備など基本的な生活スキルは確かに必要です。でも、それだけが自立ではありませんでした。
「困ったときに助けを求められること」「自分の状態を適切に伝えられること」「他者との境界線を理解して尊重できること」—これらもまた、自立の重要な要素だと気づいたのです。
グループホームでは、世話人さんの支援を受けながらも、入居者同士で当番制の食事作りや共用スペースの清掃を分担します。最初は「自分のことだけやればいい」と思っていましたが、共同生活の中で「お互いさま」の精神を学びました。
特に印象的だったのは、調子が悪くなったときに世話人さんに「今日は少し休ませてください」と伝えられるようになったこと。以前の私なら無理をして崩れていましたが、自分の状態を認識して適切に助けを求められるようになったのです。
また、同じグループホームに住む先輩入居者から「自立とは依存先を増やすこと」という言葉を教えてもらいました。これは熊谷晋一郎医師の言葉だそうですが、この考え方に出会えたことは私の価値観を大きく変えました。
世の中には様々な障害や生きづらさがありますが、その中でも「自分らしく生きる」ための選択肢を持つこと。そして必要なときに適切な支援を受け入れながら、自分の人生を自分で選んでいくこと。それこそが真の自立なのだと思います。
グループホームでの生活は、就労支援事業所での経験と合わせて、社会復帰への大切な準備となっています。一人暮らしを目指す人もいれば、グループホームでの生活を継続する人もいます。どちらが正解というわけではなく、自分にとってのベストな選択をする—それもまた自立の一つの形なのでしょう。