
「障がいがある」という言葉を聞いた時、まず頭に浮かぶのは「制限」や「困難」ではないでしょうか。実は私も以前はそう思っていました。家族に障がいのある人がいると、将来への不安や「本当に自立できるのだろうか」という疑問が尽きませんよね。
就労支援やグループホームという選択肢があることは知っていても、「実際どんな場所なの?」「本当に我が子の成長につながるの?」という疑問を持ったまま、一歩踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、就労継続支援B型事業所やグループホームを利用して、実際に家族の生活がどう変わったのか、リアルな体験談をお伝えします。Preferlink(7iro)のサービスを利用した家族の視点から、知っておきたかった情報や気づきを余すことなくシェアします。
不安を抱えているあなたへ、この記事が新たな可能性への一歩となりますように。
障がいを抱えながら就職活動をするというのは、想像以上に精神的な負担がかかるものです。「面接で障がいのことをどこまで話すべき?」「採用されても職場に馴染めるだろうか」「自分の障がい特性と仕事がマッチするのか」—こうした不安が頭から離れませんでした。特に面接では、障がいについて触れるタイミングに悩み、履歴書の空白期間をどう説明するか何度も練習したものです。
応募する企業を選ぶ際も、「障がい者雇用枠」という言葉だけで判断するのではなく、実際の職場環境や業務内容が自分に合っているかを確認することが重要だと痛感しました。求人票の「障がい者歓迎」という文言だけでは、実際の職場での配慮や理解度はわかりません。
ハローワークの障がい者窓口を訪れた時、担当者から「焦らなくていい」と言われたことが心に残っています。一般枠での就職活動で何度も不採用を経験し、自己肯定感が地に落ちていた私にとって、その言葉は小さな救いでした。
最も苦しかったのは、家族や友人に就職の進捗を聞かれる時間です。「まだ決まらないの?」という何気ない一言が、自分の無力さを突きつけられるようで辛かったです。障がい者就労支援機関を知ったのは、そんな精神的に追い詰められていた時期でした。
就労移行支援事業所に通い始めた当初は、「こんなところに通うなんて」という引け目を感じていました。しかし、同じ悩みを持つ仲間との出会いや、専門スタッフのサポートを受ける中で、徐々に自分の特性と向き合えるようになりました。自分の障がい特性を「個性」として捉え直し、それを職場でどう活かせるかを考える視点を持てたことが、就労への大きな一歩となったのです。
就労支援B型施設の実態は、意外にも多くの人に知られていません。「単純作業を繰り返すだけの場所」というイメージを持つ人も少なくありませんが、実際はどうなのでしょうか。
私が通っていた就労支援B型施設「ワークステーションさくら」では、午前10時に朝礼から始まり、各自の作業に取り組みます。作業内容は多岐にわたり、封入作業やシール貼り、企業からの受注作業、時には農作業まで行います。
特に印象的だったのは、一人ひとりの状況に合わせた作業配分です。体調の良くない日は無理せず休憩を取ることができ、集中力が続かない人には短時間で区切った作業が提供されます。このような個別対応が、B型施設の大きな特徴と言えるでしょう。
また、月に数回は調理実習やパソコン講座など、スキルアップのためのプログラムも用意されています。「サンライズベーカリー」という施設では、パン作りを通じて食品衛生や商品管理まで学べるプログラムが人気です。
工賃については正直に言うと、一般就労と比べて低いのが現状です。全国平均で月額約2万円前後ですが、施設によって差があります。私の通っていた施設では、企業との連携が強く、平均より高い工賃設定でした。
意外だったのは、施設内の人間関係の温かさです。同じ悩みを持つ仲間との出会いは、心の支えになりました。職員も単なる指導者ではなく、一緒に目標に向かうパートナーという雰囲気が感じられます。
就労支援B型は単なる「働く場所」ではなく、社会復帰への重要なステップボードになっています。実際、私の知人は施設での経験を活かして一般企業への就職を果たしました。
興味のある方は、まずは見学や体験利用から始めてみることをお勧めします。多くの施設では無料の体験プログラムを用意しているので、自分に合った場所を探すことができます。
就労支援B型は、それぞれの「働く」を大切にする場所。一人ひとりのペースで社会参加への一歩を踏み出せる環境がそこにあります。
障がい福祉サービスを選ぶとき、多くの方が「どのサービスが自分に合っているのか」という疑問を抱えています。私自身も就労支援を受ける際、最初は情報不足で苦労した経験があります。
まず重要なのは、事業所の「支援実績」です。ホームページに掲載されている就職率だけでなく、「定着率」にも注目しましょう。半年後、1年後にどれだけの方が継続して働いているかが重要な指標になります。ハローワーク松戸や大阪市障がい者就業・生活支援センターなどでは、地域の事業所の実績情報を教えてもらえることもあります。
次に見るべきは「専門スタッフの在籍状況」です。就労支援員の資格や経験年数、特に精神保健福祉士や社会福祉士などの有資格者がいるかチェックしましょう。障害者職業カウンセラーの資格を持つスタッフがいる事業所は専門性が高い傾向にあります。
見落としがちなのが「アフターフォローの充実度」です。就職後のサポート体制が整っている事業所を選びましょう。株式会社ゼネラルパートナーズや社会福祉法人南高愛隣会など、就職後も定期的な面談や職場訪問を行う事業所は定着率が高い傾向があります。
そして何より大切なのが「実際に見学すること」です。パンフレットやウェブサイトの情報だけでなく、必ず複数の事業所を見学し、実際の雰囲気や利用者の様子を確認しましょう。可能であれば体験利用も検討してください。
最後に、同じ障がいを持つ方の口コミや体験談を参考にすることも有効です。SNSやブログでの情報収集はもちろん、地域の障がい者団体や家族会などのコミュニティに参加すると、専門家からは聞けない生の声を集めることができます。
福祉サービスは一度選んだら変更できないものではありません。自分に合わないと感じたら、別の事業所に変更する勇気も必要です。最適なサービスを見つけることが、就労成功への第一歩となるのです。
息子が初めてグループホームに入居した日、複雑な感情で胸がいっぱいでした。不安と期待、そして少しの罪悪感も。「本当にこれでいいのだろうか」という思いが何度も頭をよぎりました。発達障害を持つ息子との20年以上の同居生活。日々の心配と将来への不安が常につきまとっていました。
グループホーム「ピースフルライフ」は、障害者の自立をサポートする施設として地域で高い評価を受けていました。入居から1週間後、息子との電話で驚きの変化を感じました。「お母さん、今日は自分で洗濯したんだ」という言葉。今まで私がすべて手伝っていた家事を、自分から進んでするようになったのです。
支援員の方々の根気強いサポートが効を奏し始めていました。彼らは単なる介助者ではなく、自立へのコーチでした。「できることは自分で」という理念のもと、息子の可能性を最大限に引き出していたのです。
3ヶ月が経過した頃、息子は近くのスーパーでパート勤務を始めました。就労支援センターのジョブコーチが職場に同行し、業務のサポートや職場との調整を行っていたのです。「今日はレジの補助をしたよ」と誇らしげに報告する姿に、涙が溢れました。
グループホームでの生活は、息子だけでなく私たち家族にも大きな変化をもたらしました。24時間体制の介護から解放され、自分の時間を持てるようになった私は、長年諦めていた趣味を再開。夫との関係も改善し、二人の時間を楽しめるようになりました。
何より大きな変化は、息子に対する見方です。「障害があるから」と過保護になっていた自分に気づき、彼の可能性を信じることの大切さを学びました。ある日、支援員から「お母さん、息子さんはもっとできますよ」と言われた言葉が、今でも心に響いています。
グループホームでの生活が1年を過ぎた今、息子は週4日働き、休日には友人と出かけることもあります。「将来は一人暮らしがしたい」と言う彼の夢も、もはや非現実的なものではなくなりました。
障害のある子どもの自立は、決して簡単な道のりではありません。しかし、適切な支援と環境があれば、私たちが想像する以上の成長を遂げることができるのです。グループホームという選択が、息子だけでなく家族全体の未来を明るく変えてくれました。
うつ病の再発と長期の引きこもりの末、「もう二度と働けないかもしれない」と思い詰めていた日々。病気や障害を抱える人が「働く」ということを諦めてしまうのは、残念ながら珍しくありません。しかし、就労支援の現場には、新たな可能性が広がっています。
私が初めて足を踏み入れた就労移行支援事業所「ウェルビー」では、同じような悩みを抱えた仲間たちと出会いました。最初は「自分だけじゃないんだ」という安堵感だけが支えでしたが、徐々に「できること」に目を向けるようになっていったのです。
特に印象的だったのは、個別に合わせたプログラム設計。私の場合、過去の職場でのトラウマから人間関係に強い不安がありましたが、ソーシャルスキルトレーニングを通じて少しずつコミュニケーションの恐怖と向き合えるようになりました。
「できない」ことを責められるのではなく、「できるようになりたい」ことをサポートしてもらえる環境の大切さを実感したのです。
就労支援の世界で見落とされがちなのは、単に「就職させる」だけでなく「働き続けられる力」を育てる視点です。パソコンスキルや職業訓練ももちろん重要ですが、自分の特性を理解し、必要な配慮を伝えられるようになること。それが私にとっての最大の収穫でした。
支援事業所では、障害特性に理解のある企業とのマッチングも行われています。私が出会った就労支援員は「あなたの強みを活かせる職場を一緒に探しましょう」と言ってくれました。それまで「欠点を隠して就職する」ことしか考えていなかった私にとって、この言葉は大きな転機となりました。
実際、障害者雇用ではなく一般枠で働いている方も多く、「障害や病気があっても、活躍できる場所はある」という希望を目の当たりにしました。
今振り返れば、支援事業所での日々は単なる就労準備ではなく、自分自身と向き合い、新しい可能性を見つける貴重な時間でした。「働けない」と諦めていた私が、今では自分のペースで働くことができています。
もし今、「もう働けないかもしれない」と悩んでいるなら、就労支援の扉を叩いてみてください。そこには新たな一歩を踏み出すためのヒントがあるかもしれません。