「自信がない…」「うまくやれるか不安…」そんな気持ちで就労継続支援B型の利用を考えている方、または現在利用中の方も多いのではないでしょうか?実は私も同じ気持ちでした。でも、就労継続支援B型での経験を通して、少しずつ自分に自信が持てるようになったんです。
このブログでは、就労継続支援B型で自信をつけるための具体的なヒントを、実体験をもとにお伝えします。「できた!」と感じる小さな習慣から、自分の強みの見つけ方、不安から自信に変わる瞬間まで、就労の場で自分らしく輝くためのステップをご紹介。コミュニケーションが苦手な方にも参考になる内容です。
就労継続支援B型は単なる「働く場所」ではなく、自分自身を見つめ直し、新たな可能性を発見できる場所。一人ひとりのペースや特性を大切にしながら、自分らしく成長できるんですよ。これから就労を始める方も、現在利用中の方も、明日からの自分に少し自信が持てるヒントが見つかりますように。
就労継続支援B型に通い始めた頃は、毎日が不安との闘いでした。「本当に私にできるのかな」「周りの人と上手くやっていけるだろうか」そんな気持ちで一杯だったことを今でも鮮明に覚えています。でも、ある小さな習慣を取り入れてから、少しずつ変化が訪れました。
まず始めたのは、「今日できたこと日記」です。どんなに小さなことでも、その日にできたことを紙に書き出します。例えば「時間通りに通所できた」「作業を30分集中してできた」「分からないことを質問できた」など。最初は書くことが少なくて落ち込むこともありましたが、続けるうちに記入できる項目が増えていきました。
次に効果的だったのは「5分だけチャレンジ」という自分ルールです。新しい作業や苦手なことに挑戦するとき、「まずは5分だけ」と決めて取り組みます。たった5分なら気負わずにスタートできるので、始めるハードルが下がりました。そして多くの場合、始めてしまえば5分以上続けられることに気づきました。
また、施設のスタッフさんに進んで「今日の目標」を伝えるようにしました。「今日は封入作業を50枚やります」など、具体的な目標を人に宣言することで、達成したときの喜びが2倍になります。スタッフさんが「おめでとう!」と言ってくれる瞬間は本当に嬉しいものです。
さらに、「できない」を「まだできない」と言い換える習慣も役立ちました。「私はパソコン作業ができない」ではなく「私はパソコン作業がまだできない」と思うだけで、将来できるようになる可能性を自分に示唆できます。
大切なのは比較対象を「他の人」ではなく「昨日の自分」にすることです。昨日よりも少しでも前進できていれば、それは立派な成長。どんな小さな一歩も、確実に自分の自信につながっていきます。
今では以前の私からは考えられないほど、積極的に新しい作業に挑戦できるようになりました。成功体験の積み重ねが、確実に私の中の「できる」を増やしてくれたのです。
就労継続支援B型は、単なる「働く場所」ではなく、自分自身の強みを発見できる貴重な機会を提供してくれます。多くの利用者がここで自分の得意なこと、好きなことを見つけて自信を取り戻しています。
まず、就労B型では様々な作業種があるため、複数の作業を経験してみることが大切です。例えば、袋詰めや梱包作業が苦手でも、パソコン入力や清掃作業に思わぬ才能を発揮することがあります。新規利用者に対して最初の1ヶ月間で5種類以上の作業を体験してもらうプログラムを実施し、自分に合った仕事を見つける手助けをしています。
次に、支援員からのフィードバックを大切にしましょう。自分では気づかない強みを客観的に伝えてくれることがあります。「あなたは細かい作業が丁寧ですね」「コミュニケーションが上手ですね」といった言葉から、自分の強みのヒントが見つかります。
日々の作業で感じる「楽しい」「集中できる」という感覚も重要なサインです。自分の強みを活かす方法としては、まず施設内で得意な作業を増やしていくことから始めましょう。例えば、絵を描くのが得意なら、施設の案内パンフレットやポスターデザインを任せてもらえるかもしれません。利用者の特技を活かした「得意技プロジェクト」を実施し、施設外の仕事にもつなげています。
最後に、就労継続支援B型で見つけた強みは、施設内だけでなく日常生活や将来の就労にも活かせるものです。自分の強みに気づき、それを磨くことが自信につながり、次のステップへの原動力になります。
就労継続支援B型に通い始めた頃は誰しも不安でいっぱいです。新しい環境、初めての作業、知らない人たちとの関わり…全てが挑戦です。しかし、多くの利用者さんがある瞬間を境に「自分にもできる」という自信を持ち始めます。実際にあった自信へと変わった瞬間をご紹介します。
1. 「初めて工賃をもらった日」
どんなに小さな金額でも、自分の労働の対価として工賃を受け取った瞬間は特別です。ある40代の男性は「15年間引きこもっていた私が、自分の力で収入を得られたことが信じられなかった」と振り返ります。工賃袋を握りしめながら「次はもっと稼げるように頑張ろう」と思えたことが転機になりました。
2. 「作業で失敗しなくなった日」
パン製造作業に取り組んでいた20代女性は、最初は形が整わず何度も失敗していました。しかし、スタッフのサポートを受けながら3ヶ月続けると、ある日突然全てのパンが均一の美しい形に。「これ、私が作ったの?」という驚きとともに、継続の力を実感できた瞬間でした。
3. 「仲間から頼られた瞬間」
施設内の清掃担当だった30代男性は、周囲とコミュニケーションを取ることが苦手でした。ある日、新しく入所した利用者から「どうやって掃除すればいいですか?」と質問されたとき、自分が「教える側」になれたことで大きな自信を得ました。誰かの役に立てることの喜びを知った瞬間です。
4. 「社会見学で外部の人と話せた時」
企業見学に行った際、会社の方からの質問に自分から手を挙げて答えられた経験は、多くの利用者が転機として挙げています。「緊張したけど、自分の言葉で伝えられた」という成功体験は、施設外でも自分を表現できるという自信につながります。
5. 「自分の作品が売れた瞬間」
手芸作業で作った小物が施設のバザーで売れた時、自分の作ったものに価値があることを実感できます。「誰かが買いたいと思ってくれた」という事実は、自己肯定感を高める大きなきっかけとなります。
これらの瞬間は一見小さなことかもしれません。しかし、就労継続支援B型の現場では、こうした「できた」体験の積み重ねが自信につながっています。あなたもまだ体験していない方は、こうした瞬間が必ず訪れることを信じて、日々の活動を続けてみてください。自分にはできないと思っていたことが、ある日突然「できる」に変わる喜びを味わえるはずです。
コミュニケーションが苦手な方にとって、就労の場を見つけることは大きな壁となりがち。しかし、就労継続支援B型では、そんな「コミュ障」を自認する方々が意外な形で自信を取り戻しています。
多くの利用者が口を揃えて語るのが「小さな成功体験の積み重ね」の重要性です。埼玉県の事業所に通う佐藤さん(仮名・20代)は「最初は箱折りの作業すらうまくできませんでした。でも、できる作業が少しずつ増えていき、自分の成長を実感できたんです」と話します。
また注目すべきは「無理をしない環境」の存在です。「ハローワークでの就職活動は、面接の時点で挫折していました。でもB型では、自分のペースを尊重してもらえるので、少しずつ人との関わりにも慣れていけました」と大阪の事業所利用者は語ります。
さらに意外なのは「特技の再発見」です。絵を描くのが好きだった川崎市の事業所に通う利用者は、施設のパンフレットデザインを任されたことがきっかけで自信を取り戻しました。「自分の好きなことや得意なことが、実は誰かの役に立つと知った時、人と話すのが苦手でも価値ある存在だと感じられました」
コミュニケーションが苦手でも活躍できる場所として、近年注目されているのがIT系の作業を導入する事業所です。福岡のある事業所ではデータ入力やプログラミングなどの作業を提供し、対人コミュニケーションが少なくても専門性を高められる環境を整えています。
就労継続支援B型の最大の魅力は、苦手なことを無理に克服させるのではなく、得意なことや好きなことを活かせる場を提供している点にあります。コミュニケーションが苦手でも、自分のペースで働きながら少しずつ自信をつけていける—それが多くの利用者が実感している「意外な理由」なのです。
これらのステップは一度に全て行う必要はありません。自分のペースで少しずつ取り組むことが大切です。就労継続支援B型は単なる「働く場所」ではなく、自分自身を見つめ直し、自分らしい人生を構築するための大切な時間と捉えることで、より充実した日々を過ごすことができるでしょう。
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